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健康講話

2011年1月の記事

2011/01/ 4

足の皮膚病

川口医師会皮膚科部会副会長
済生会川口総合病院皮膚科主任部長 加藤卓朗

足の皮膚病は健康を損ない、本人のみならず他の人にも多くの問題を起こします。具体的には、痒み・痛みのため日常生活に支障をきたす、悪化すると歩行障害の原因になる、抵抗力が低下した人では脚の切断に至る危険もある、さらに水虫を他の人へうつすなどです。

本稿では頻度の多い足の皮膚病(今回は爪を除く)を解説します。

足の皮膚病は、皮膚感染症、感染以外の機序による炎症性の病気、角化症、皮膚腫瘍、その他に分けられます。
皮膚感染症の原因は、細菌、ウイルス、真菌(かび)、虫などです。足で重要な細菌感染症は、蜂窩織炎(ホウカシキエン)です。
発熱と痛みのある皮膚の発赤と腫れで、糖尿病や下肢の循環障害があると発症・重症化しやすいです。抗生剤の内服や点滴を行います。
足に多いウイルス感染症は足底疣贅(ユウゼイ)(いぼ)で、皮膚の表面がざらざらして硬く厚くなります。冷凍治療を何度も行う必要があります。
真菌感染症では水虫が問題です。症状は、痒み、指間のじくじく、足底の水疱、かかとが硬く厚くなるなどです。顕微鏡検査で診断し、外用治療が基本ですが、内服薬を用いることもあります。

感染以外の機序による炎症性の病気は、接触皮膚炎(かぶれ)、掌蹠膿疱症(ショウセキノウホウショウ)などです。
接触皮膚炎は痒みのある紅斑や水疱で、ステロイド薬の外用を行いますが、原因の中止が必要です。掌蹠膿疱症は手足に膿疱が多発し、ステロイド薬やビタミンD3薬の外用を行いますが難治性です。

皮膚が硬くなる角化症で足に多いのは胼胝(ベンチ)(たこ)と鶏眼(ケイガン)(うおのめ)です。胼胝は隆起性に厚くなり、痛みは軽度で、硬い部分を削ります。鶏眼は中央が眼のようになり、強い痛みがあります。眼の部分を削りますが、再発が多いです。

さらに皮膚腫瘍では皮膚がん、悪性黒色腫に注意が必要で、その他にやけど、けが、糖尿病患者さんでは壊疽(エソ)が問題になります。

 
 
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